早いもので、5月も最終週ですが、ここのところ体調を崩している方がいらっしゃいますね!
中国で大規模な砂嵐が起こった数日後から喉の痛みやだるさなどの風邪様症状が出ている方、咳や痰が続いている方は目には見えにくい空気中の飛散物質が原因かもしれません。
大気に国境はないので、早い環境の改善が望まれますね。
さて、30周年記念に奥村会長が書の大作に挑戦され、素敵な日めくりカレンダーも作成して下さった事は皆様の記憶にも新しいと思います。
私は小学生の頃、硬筆から毛筆になった時点で、どうも筆の「フニャっ」とした感覚に馴染めず、恥ずかしながら「書」の習い事を途中で辞めてしまいました。それ以来「筆ペン」しか握った事はなかったのですが、書家「金澤翔子さん」の個展に行き、急に「書をやってみよう!」と思い立ちました。潜在ニーズとは恐るべし!です。本人は全く思いもしなかった展開でした。
たまたま聞いていたラジオで翔子さんとお母様がお話されていて、直接話しを聞いてみたい!作品を見てみたい!と思ったのがきっかけでした。
で、生まれて初めて「書」に感動した訳です。奥村会長が言ってらっしゃいましたが、上手い下手ではなく、自分の思うままに書く、という事が書の極意だと感じました。他人と同じにする必要もなく、伸び伸びと自由に書いてみたら良い!と思いました。小学生の時と違って、とても楽しそうなイメージが湧きました!
イメージが湧いたら「即行動!」です。
去年出会った「竹筆」を買いに行きました。場所は金沢です。金澤さんの書に刺激されて、金沢の筆屋さんに行く。思えば不思議な巡り合わせです。竹筆は発祥の地「中国」でも作る人は絶えており、日本で竹筆に魅せられた釈迦院時雄さんが使命感で復元させたもので、現在では世界中でここでしか買えないようです。
なかなか世に認められず、札幌で初めて良さを分かって買って下さるお客様がいて、すぐにお知り合いの方にも声を掛けてくれて、1日の滞在予定が6日に延びた事が大変嬉しかった、と書物に記されてありました。命がけで、全てを投げうって、竹筆にかけた人生の方の様ですが、残念ながら今は引退されています。その方に惚れ込み、たった一人跡を継いだ岩下さんと中小企業新価値創造展で出会い、ぜひ一度金沢のお店に来て下さい!とパンフレットをいただいたのがやっと今日実現しました。
お店で実際に竹筆で試し書きをさせていただき(何でも試すのが大事)、このコシならいけそう!と確信しました。私は「毛」ではなく、「竹」の筆にご縁があったようです。
モノと人との出会いで人生が変わる!
この言葉をまた噛みしめながら、書のある生活を楽しんでいこうとおもいます。
因みに筆だけでなく、硯も紙も竹で出来ているんですよ。軽くで丈夫で最高です。